玉ねぎは野菜のひとつですが、多くの野菜に含まれているビタミンやミネラルといった成分はほとんど含まれていないと言われています。
玉ねぎには、玉ねぎ特有の成分が含まれており、その成分は私たちの健康にも役立っています。
玉ねぎ特有の成分として含まれているのは、アリシン(硫化アリル)、ケルセチン、カリウム、食物繊維、グルタミン酸などです。
アリシン(硫化アリル)は、玉ねぎ独特の風味や辛さを出し、グルタミン酸は玉ねぎの旨味を出している成分で、玉ねぎの美味しさを引き出すだけではなく、私たちの健康にも作用する成分が含まれています。
玉ねぎには、品種がいくつかあるのをご存じでしょうか。
辛味を感じる東欧系の辛み品種と言われる玉ねぎと、玉ねぎ独特の甘みを感じる南欧系の甘み品種と言われる玉ねぎの2種類に大きく分けられ、玉ねぎの大きさや皮の色によって白玉ねぎ、赤玉ねぎ、黄玉ねぎ、小玉ねぎなどにさらに分けられています。
日本で多く流通している玉ねぎは、貯蔵性が高く扱いやすい東欧系の辛み品種の中の黄玉ねぎです。
日本では、この玉ねぎの日持ちをよくするために、収穫後、風にあてて1カ月程度乾燥させた後に出荷しているのが特徴です。